
ディアボロ 世界一呪われた事件 [レンタル落ち]
「ディアボロ 世界一呪われた事件」の感想です。
個人的に、B級映画ならではのチープさが好きだったりするんですけど、本作では悪い意味でそのチープさが出ていましたね。
冒頭で紹介されていた「実話を基にした……」も(調べても出てこないし)嘘すぎて「なに?」ってなりました。
本記事は2025年12月30日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
いじめられて「あいつら、許さん……!」ってなったらトリックスターが現れたお話。
作品情報
| タイトル | ディアボロ 世界一呪われた事件 |
| 原題 | The Terror of Hallow’s Eve |
| ジャンル | ホラー、B級映画 |
| 監督 | トッド・タッカー |
| 上映時間 | 80分 |
| 製作国 | アメリカ |
| 製作年 | 2017年 |
| 公開年(米) | 2018年 |
| レイティング | 不明 |
| 個人的評価 | ★☆☆☆☆ |
あらすじ
手先が器用で、少しグロテスクな模型などを作るのが得意なティム少年。ティムはそれで人を驚かせたりしていたが、ティム自身はいじめられっ子でもあった。気になる女の子はいじめっ子の彼女。母親に頼まれて買い物に出たティムは、いじめっ子たちのリンチに遭ってしまう。傷付いたティムの前に、トリックスターを名乗る何かが現れる――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
ティモシー
(演:キャレブ・トーマス)
通称「ティム」。子どもっぽく聞こえるという理由で「ティミー」と呼ぶと怒る。自分で作った物で人を驚かせることはあるものの、基本的にはいじめられっ子。
エイプリル
(演:アニー・リード)
近所のコンビニで働く女の子。ティムは「ちょっと良いな」と思っているが、現在はいじめっ子の彼女。
リンダ
(演:サラ・ランカスター)
ティムの母親。看護師であるため、夜勤などで夜に家を空けることもしばしば。
トリックスター
(演:ダグ・ジョーンズ)
ティムの前に現れた謎の存在。傷付くティムに甘い言葉を囁く。
映画「ディアボロ 世界一呪われた事件」の感想
映画「ディアボロ 世界一呪われた事件」の感想です。ジャケットに出ているモンスターが見たかった。以上。
ジャケットのモンスターisどこ?
まず、ジャケットに載っているモンスターは出てきません(!?)。なんだよー! それが見たかったのにー!? って気分。
あれはトリックスターなんですけれど、登場した瞬間に「まさか、これがジャケットのあれとかいうわけじゃないよね……?」と嫌な予感。そんなまさかね、が起こるのが映画でした。そうでした。劇中に登場するトリックスターはもっとこう、なんていうか、きゅるんとした感じの見た目(だからといって中身まできゅるんとしているわけじゃない)。
個人的には、ジャケットにあるような怖い何かが見たかったので拍子抜けしてしまいました。
トリックスターとは
というか、そもそもトリックスターのことを詳しく知らなかったんですよね。「なんか聞いたことあるなあ」程度。しかも、本来のトリックスターではなく某カードゲームか何かで耳にした名前だった気がする。
そこで、トリックスターとはなんぞや? と調べてみたんですが、まずはあれでしょ。英語で「Trickster」と言えば「詐欺師」や「ペテン師」のこと。
それから、神話や物語、民間伝承の中だと「秩序を破り、事態を引っ掻き回す存在(往々にしていたずら好きとして描かれる)」ともされているらしい。じゃあ悪者なのかというと、必ずしもそうというわけじゃなく、しばしば文化英雄と結びつけられることもあるのだとか。ザッと調べるとこんな感じだけど、神話の話レベルになるとやっぱり難しいですね。
本作の場合、英語の意味と神話の意味、どちらにも取れそう。
どうせならもっと派手に
単純にいじめられっ子がいじめっ子に復讐をするという話だと、それはそれで結構ありがちだとは思うんですが、でも、本作ではティムの「そんなつもりじゃなかったんだ!」ムーブがより安っぽさを強調していました。
どうせならもっと派手にやってほしかったなあと。
全体的に物足りなさと中途半端さがあって、もっと何かあるだろう、あるはずだと思っているうちに終わってしまった感じ。
こういう、他の人にない力(本作の場合は「トリックスター」という存在)を持ってもうまく使いこなせず、事態が思ってもみない方向に転落していくみたいなのは、例えば「キャリー」(1976)とかもそうですが、いっそのことド派手にやらかしてほしいまである。敵味方関係なく暴走するというように。
そこでやっと「そんなつもりじゃなかったんだ!」に辿り着けるような気がします。
傍観者も同罪(とまではいかないけど)
それで、本作で描かれていたいじめの構図について。
いじめの傍観者は加害者と同罪、とまではいかないかもしれないけど、それに近いものはあると思うのですよね。本作で言うと、エイプリル。エイプリルはティムを心配する様子を見せてはいたけど、序盤は傍観者的な立ち位置にいた。
ティムが明確に暴力を受けたであろう段階になってやっと彼氏を窘めるという。
気になっている女の子だし、ティムは(たぶん)許していたみたいだけど、トリックスター的にはいじめっ子と同列だったのでしょう。まあ、エイプリルは女の子で、彼氏とはいえ、そんな暴力的な男を力尽くで止めるのは無理だっただろうから(逆に暴力をふるわれる心配もあるし)、同列に語るのはちょっと可哀想ではあるんですが、被害者にとって、傍観者は加害者側の存在として見られることもあるよというのがわかります。
いじめなんてなくなれば良いのにね。難しい。
実話ベースって何?
あと、冒頭で「この映画は実話を基にした話で……」というくだりがあるんですが、あれはいったい何?(笑)
実話を基にした話である、というところから始まる海外ホラーといえば、大人気の「死霊館」シリーズ(2013~)が真っ先に頭に思い浮かびます。で、それを想像して観たら「なんじゃこりゃあ!?」となる。
「死霊館」に比べると随分ファンタジーなお話だし、調べても該当する事件なんて出てきやしない。さまざまな口コミを見ても「そんな事件ないやんけ!」みたいなものばかり出てきますしね。実在する精神を病んだ男(ティム)が語った妄想交じりの話を映画にしたとかならわかるけど、そもそも実際の事件がどれかわからないんだもの。
いったい何がしたかったのかちょっと謎でした。
映画「ディアボロ 世界一呪われた事件」が好きな人におすすめの作品
映画「ディアボロ 世界一呪われた事件」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- フローズン・ブレイク(2018)
- THAT/ザット ジ・エンド(2019)
- ダムド・ソルジャーズ(2018)
- ドラッグ・ゲイター(2023)
映画「ディアボロ 世界一呪われた事件」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2025年12月30日)。レンタル作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD |
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まとめ:怖くもないしグロくもない
ざっくり言うと、いじめっ子の復讐譚! ですが、ホラーとしては特に怖くもないしグロくもないです。そして、トリックスターの存在も中途半端。
いじめっ子たちも割とあっさり退場していくので、そんなにスカッとしない。なにより、ジャケットにいるあのモンスターを出してくれ! というところでした。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 70% Popcornmeter 40%
IMDb
5.1/10
Filmarks
2.4/5.0


