
E.T. (字幕版)
「E.T.」の感想です。
地上派で鑑賞!
子どもの時に観た以来で細かいところまでは覚えていなかったんですが、E.T.がめちゃくちゃ可愛い! という感想でした。子どもたちの青春な雰囲気も良いですね。
本記事は2025年10月27日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
地球外生命体との絆、友情。
作品情報
| タイトル | E.T. |
| 原題 | E.T. the Extra-Terrestrial |
| ジャンル | SF、ファミリー、アドベンチャー |
| 監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
| 上映時間 | 115分 |
| 製作国 | アメリカ |
| 製作年 | 1982年 |
| 公開年(米) | 1982年 |
| レイティング | G |
| 個人的評価 | ★★★★★ |
あらすじ
アメリカのとある森に宇宙船が着陸した。宇宙船から下りてきた彼らの目的は、地球上にある植物のサンプルを採集すること。しかし、宇宙船の着陸を察知した人間たちが近付いてくる。宇宙人たちはすぐさま地球を離れようとするが、その中の1人だけが取り残されてしまった。人間たちに見つからないよう、宇宙人は逃げ出した。そんな宇宙人を見つけたのは、エリオットという1人の少年で――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
エリオット
(演:ヘンリー・トーマス)
E.T.を見つけた少年。帰りたがっているE.T.が仲間に合流するのに協力する。
マイケル
(演:ロバート・マクノートン)
エリオットの兄。エリオットに協力する。
ガーティ
(演:ドリュー・バリモア)
エリオットの妹。E.T.に言葉を教え込んだ。
メアリー
(演:ディー・ウォーレス)
エリオットたち兄妹の母親。
映画「E.T.」の感想
映画「E.T.」の感想です。E.T.が「Extra-Terrestrial(地球外生命体)」の略だと初めて知りました。「そうなんだー!」と初見であるかのような反応をしてしまった。
E.T.が可愛すぎる!
まず、E.T.が可愛すぎますね。
キモかわ!
初見だと「うわっ」と思うんだけど、行動に愛嬌があって、徐々に「可愛い-!」ってなるキャラ。個人的に好きなシーンが2つあって。
1つ目は、ガーティたちとクローゼット(だったかな?)に駆け込むE.T.が、ガーティの後を追いかけながら両手を上げるシーン。お茶目すぎて尊い。
そして2つ目は、家の近くで擦れ違ったヨーダのコスプレ中の子どもに「ホーム……」とうっかりついて行きそうになるシーン。「なにそれー!(尊)」ってなる。
実は、ヨーダが出てくる「スター・ウォーズ」シリーズは一作品も観たことがないんですが(!)、それでもこのクロスオーバーにはテンションが上がりましたね。ちなみに、ヨーダ(仮装)の出演にはこういう背景があったらしい。
これのクロスオーバーはスピルバーグと『スター・ウォーズ』の生みの親・ジョージ・ルーカスが親友だったことから生まれている。
(引用元:『E.T.』が築いた現代エンタメの“礎“ 1980年代のカルチャーに与えた多大な影響とは?|Yahoo! ニュース)
ああ、それから。
ガーティを演じたドリュー・バリモア。恥ずかしながら知らなかったんですが「スクリーム」(1996)でケイシー役を務めた方だったんですね!
子どもたちの青春グラフィティ
それから、子どもたちが大人たちの制止を振り切り、自転車でギコギコかっ飛ばすシーン。
あれにはちょっと「スタンド・バイ・ミー」(1986)のような青春を感じましたね。大人たちの思い通りにはならない、自分たちの思う通りにするのだというあのぐらいの年齢だからこその真っ直ぐさ。
大人になって見てみると、めちゃくちゃ眩しくて愛しい。自分にもあんな頃があったのかもしれないなと思わせてくれます。実際には大人の言うことを100聞く子だった(融通が利かないとも言う)ので、たぶんあんな行動はしなかったと思うのだけど(笑)。
でも、存在しない記憶が蘇ってくるー! という感じ。懐かしい! みたいな。
仲の悪さも絶妙な塩梅
で、「宇宙人見つかったんか?」みたいにいちいち絡みにくる少年たちも、最終的にはエリオットたちに協力してくれることになります。
このあたりの描写が非常にうまかったなと感じました。
こういうちょっと意地悪な子たちって、描き方によってはヘイトが向きやすいと思うんですよね。でも、この作品では「ちょっと意地悪、でも嫌いになるほどではない」という絶妙な塩梅で描かれていました。エリオットたちがさして気にしていないからというのもあると思うけれど。
実際、「お前ら!」と兄マイケルが協力を求めることができるぐらいですしね。近所の悪ガキぐらいのイメージ。根は良い子なんだろうなと思わせる描写が本当に絶妙。
母親の行動に共感
映画って、観る年齢によって感じ方が変わってくるものだと思うんですけれども、本作の鑑賞中に「歳を取っちまったよ、あたい……」と感傷に浸ってしまったシーンがあって。
それは、E.T.を見たエリオットの母メアリーが、子どもたちを得体の知れない生物(E.T.)からとにかく引き離さなければ! となるところ。これ、子どもの頃は「E.T.を庇う子どもたちの言うことを聞いてくれないなんて、ひどい母ちゃんだ……」と思った記憶があるんですが、大人になった今、メアリーの気持ちが痛いほどよくわかるというか。
自分が子どもだった頃にはいまいち理解できなかったけれど、子を愛する母として当然の行動をしていますね。大人になってからのほうがよくわかるメアリーの深い愛情。
子どもの頃に「問答無用すぎる(涙)」と思ったことも、大人になった今では「子どもを守るために、問答無用でそうしなければならないこともある」と感じるようになって。年齢を重ねるってこういうことなんだなあ。
嫌な奴がいないので観やすい
と、上記のことを踏まえまして、本作には嫌な奴がいないので観やすいよなあと。
なんというか、嫌な奴は嫌な奴で映画にいると面白くなることも多いんだけど、こういう友情ものにいるとちょっとノイズになりやすくもあるというか。メインはE.T.(地球外生命体)とエリオットたちの種族を超えた絆についてだと思っているので、そこにまた人間の嫌な奴が現れたら気持ちがいろんなところに散らばってしまいますしね。
シンプル・イズ・ザ・ベストっていう感じでよくできていました。
あのシーンが……ない!?
っていうか。
っていうか!
E.T.と言えば! で超有名なイメージであるあの指合わせ。あれって本編には出てこないシーンなんですね!? 強いて言うなら、エリオットが指を怪我した際に、E.T.が自分の指でポワッ(光)と治すみたいな場面はありましたが、あのみんながイメージする指合わせのように強調されてはいなかった。
なにぶん、最後に観たのが子どもの時なので細かい内容までは覚えておらず。見終わったあとに「あれ!? あの指を合わせる有名なシーンは!?」ってなりました(そのあと調べた)。
それに「トモダチ……」と言っていた記憶もあるのだけど、「あれはなんだったんだー!?」ってなっています。でも、E.T.の「Ouch!」はとても可愛かった。あのぎこちない言動からか、E.T.には小さい子どもを見ているときのような愛しさがありますね。
映画「E.T.」が好きな人におすすめの作品
映画「E.T.」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- 未知との遭遇(1977)
- グーニーズ(1985)
映画「E.T.」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2025年10月日)。レンタル作品等も含まれます。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD |
| ○ | ○ | ○ | ○ | × | × |
まとめ:何度観ても面白い!
子どもの時に観て以来、なんとなく触れる機会を失っていた作品でしたが、何度観ても面白いものだなあと改めて感じましたね。名作と言われるだけのことはある。
こうなってくると、円盤まで欲しくなってしまう!
Rotten Tomatoes
Tomatometer 99% Popcornmeter 72%
IMDb
7.9/10
Filmarks
3.8/5.0


