
タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(字幕版)
「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」の感想です。
何もしていないのに、大学生たちが勝手に退場していってしまう! どうして!? なお話。
みんなで観たら盛り上がること間違いなし! ホラーあるあるをコメディー風に描いた作品です。
本記事は2025年12月20日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
森の中に住むのは……殺人鬼!?(違う)
作品情報
| タイトル | タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら |
| 原題 | Tucker and Dale vs Evil |
| ジャンル | ホラー、スリラー、コメディー |
| 監督 | イーライ・クレイグ |
| 上映時間 | 88分 |
| 製作国 | カナダ |
| 製作年 | 2010年 |
| 公開年(加) | 2010年 |
| レイティング | R15+ |
| 個人的評価 | ★★★★★ |
あらすじ
念願のマイ別荘をついに購入した中年の仲良し2人組のタッカーとデイル。のんびり休暇を過ごすため、2人は別荘のある森へとやって来た。しかし、キャンプをしに来ていた大学生たちが、そんな2人を見て殺人鬼だと勘違いしてしまう。加えて、大学生のうちひとりが川で溺れているところを救助すると「殺人鬼に友達が誘拐された!」と勘違いが加速。大学生たちが武器を携え、友達を取り返しに来る――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
デイル
(演:タイラー・ラビーン)
自己肯定感が低く劣等感強めだが、優しい心の持ち主。
タッカー
(演:アラン・テュディック)
デイルの友人。自己肯定感の低いデイルをたびたび励ます。
アリソン
(演:カトリーナ・ボウデン)
大学で心理学を専攻している学生。川で溺れたところをタッカーとデイルに救助され、別荘に運ばれる。
チャド
(演:ジェシー・モス)
大学生グループのリーダー格。アリソンにアプローチをかけているが、あしらわれ続けている。
映画「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」の感想
映画「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」の感想です。若干スプラッターな描写はあるけど、キツすぎないので観やすい。
大学生たちに共感できる
劇中、大学生グループがタッカーとデイルを見て「殺人鬼だ!」と勘違いするあのくだり(笑)。
最初は「あいつら、なんか怪しくね?」みたいな感じなんですが、状況的にちょっとわかってしまうのがリアル。人気(ひとけ)のない場所で、中年男性が挙動不審に近付いてきたらそりゃあ警戒するよねって(実際にはナンパに失敗しただけ)。
冒頭時点では、こりゃあデイルが悪いわってなるんですよね。だって完全に不審者だもん。大学生からしたら。
勘違いが酷い
ただ、酷い(※褒め言葉)のはそのあとからで、川で溺れ、意識を失ったアリソン(大学生)を中年男性2人が運んでいるのを見た大学生たちが「殺人鬼だ!」と勘違い。
アリソンを取り返そうと、大学生たちがタッカーとデイルを成敗しにやって来るんですが、なぜかみんな文字通り「自滅」していく。例えば自らウッドチッパーに飛び込んでいったりね。何を言っているかわからないと思うが私もわからんって感じで、「そうはならんやろ!?(笑)」を再現してくれる。
ベタといえばベタな演出ではあるかもしれないけど、これが意外と面白かったです。
個人的に一番好きだったのは、蜂に襲われたタッカーがチェンソーを振り回しながら逃げるところ。ちょうど大学生のひとりがそこにいて、「うわー! チェンソー持って追いかけてきたー!」ってこれまた逃げながら自滅していく。タッカーがその自滅に気がつかないところもポイント高い。
ちょっと「ファイナル・デスティネーション」シリーズ(2000~)っぽい雰囲気があるなと思っています。ピタゴラではないけど。
デイルは良い奴
ちなみに、アリソンの世話を焼いているデイルはめちゃくちゃ良い奴。
普段は遠巻きにされているけれど「あいつ、話してみると案外良い奴だよ」とか言われるタイプですね、きっと。自己主張が苦手で、大人数になるとより無口になっちゃう人とかが言われがち。マンツーマンの状況になると「あれ、意外と話しやすいかも」ってなることが多いんだけど。
で、ネガティブなデイルと、それを適当に持ち上げるタッカーのコンビが良いんですよね。っていうか、中年2人が一緒に夢の別荘購入ってめちゃくちゃ良いな。日本だとちょっと難しそうだけど、こういうの憧れます。
ストーリー性もある
中年2人(タッカーとデイル)を殺人鬼だと勘違いした大学生たちが勝手に自滅していく話というのは、先述した通りなんですが、じゃあコメディーに全振りしているのかというとそんなこともなく。
ストーリーも割としっかりしていた。
まあ、突拍子もない部分は当然あるし、恋愛部分においても「中年の冴えないおじさんと大学生の女の子が!?」というのはありますけれど。なんだかんだ、アリソンを本気で見捨てようとする人がいないのは良いですね。「やめようよ……」みたいな人はいても「もう、私(俺)帰るからね!」みたいな人はいない。
程良く友情あり、恋愛ありで楽しめました。
ゴア描写あり
ちなみに、ゴア描写はちゃんとあります。
ちゃんとと言うにはちょっぴりチープ寄りな演出だけれど(それが映画の雰囲気に合っていて良い)。先述した通り「ファイナル・デスティネーション」とかあんな感じですね。もしくは「プー あくまのくまさん」(2023)でも可。
ひとくちにゴア描写と言っても、その作品の雰囲気に合う合わないありますからね。本作の場合は、チープなのがなお良しということで。
とはいえ、人に何かが突き刺さったり血がブッシャーしたりはするので、ゴア描写自体苦手な人は要注意かな。あくまでも、そういうのをブラックコメディーとして楽しめる人に向いていると思います。
映画「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」が好きな人におすすめの作品
映画「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
映画「タッカーとデイル 史上最悪にツイないヤツら」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2025年12月20日)。レンタル作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD |
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まとめ:みんなで観れば盛り上がる!
ゴア描写はまあまああるものの、基本的にはみんなで観られるパーティー映画だと思います。盛り上がること間違いなし!
「なんでそうなんの!?」と笑いながら観たいタイプの作品。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 86% Popcornmeter 85%
IMDb
7.5/10
Filmarks
3.8/5.0

